日本企業の個別株に投資している当ブログ運営者である私の投資ポートフォリオの状況と投資成績について、参考情報として毎月公開していきます。興味があれば、ぜひ参考にしてみてください。
ポートフォリオ概況
私の日本株ポートフォリオの最新状況について、各銘柄の5月中の評価額増減とともに紹介します。なお5月中に売却した銘柄の確定損益も含めて計算しています。
コード | 企業名 | 4月末評価額 | 5月末評価額 | 5月騰落率 |
1780 | ヤマウラ | ¥121,900 | ¥122,600 | 0.6% |
1928 | 積水ハウス | ¥327,600 | ¥328,300 | 0.2% |
2685 | アダストリア | ¥291,100 | ¥279,800 | -3.9% |
2768 | 双日 | ¥337,100 | ¥356,800 | 5.8% |
3150 | グリムス | ¥472,600 | ¥491,200 | 3.9% |
3480 | ジェイ・エス・ビー | ¥363,000 | ¥365,500 | 0.7% |
3771 | システムリサーチ | ¥174,700 | ¥181,400 | 3.8% |
3924 | ランドコンピュータ | ¥201,900 | ¥215,100 | 6.5% |
3964 | オークネット | ¥247,200 | ¥308,800 | 24.9% |
4202 | ダイセル | ¥121,350 | ¥123,400 | 1.7% |
4595 | ミズホメディー | ¥150,500 | ¥155,100 | 3.1% |
4792 | 山田コンサルティンググループ | ¥174,600 | ¥158,400 | -9.3% |
5105 | TOYO TIRE | ¥266,900 | ¥299,700 | 12.3% |
5334 | 日本特殊陶業 | ¥444,200 | ¥465,400 | 4.8% |
6062 | チャーム・ケア・コーポレーション | ¥125,900 | ¥130,900 | 4.0% |
6083 | ERI HD | ¥216,100 | ¥210,400 | -2.6% |
6254 | 野村マイクロサイエンス | ¥233,900 | ¥214,600 | -8.3% |
6432 | 竹内製作所 | ¥1,336,500 | ¥1,401,000 | 4.8% |
6490 | PILLAR | ¥363,000 | ¥376,500 | 3.7% |
6777 | santecHD | ¥414,500 | ¥493,500 | 19.1% |
7272 | ヤマハ発動機 | ¥448,800 | ¥444,000 | -1.1% |
7745 | A&DホロンHD | ¥178,200 | ¥201,400 | 13.0% |
8117 | 中央自動車工業 | ¥508,200 | ¥532,200 | 4.7% |
8308 | りそなHD | ¥113,900 | ¥127,950 | 12.3% |
8593 | 三菱HCキャピタル | ¥201,300 | ¥211,700 | 5.2% |
9621 | 建設技術研究所 | ¥717,000 | ¥772,500 | 7.7% |
9744 | メイテック | ¥293,150 | ¥322,200 | 9.9% |
9769 | 学究社 | ¥219,300 | ¥225,000 | 2.6% |
確定損益 | ¥14,300(ERI HD 100株売却益) | |||
ポートフォリオ全体 | ¥9,064,400 | ¥9,529,650 | 5.1% | |
TOPIX | 2670.39 | 2801.57 | 4.9% |
2025年5月の日本株ポートフォリオ全体の騰落率は、5.1%の上昇と急回復を見せる展開となりました。日本株全体の株価指標であるTOPIXについても、4月中に4.9%の上昇を見せており、今月はTOPIXを上回るパフォーマンスを上げることができました。
5月中の日経平均株価の日足チャートを以下に示します。

5月中の日本の株式市場は、引き続きアメリカのトランプ大統領の関税政策に左右される展開となりました。5月13日にかけて中国とアメリカ間での関税交渉が行われ、相互に115%の相互関税を撤廃する結果となったことが市場で好感され株価が上がりました。
(出典:米中 互いの追加関税を115%引き下げ)
その後はいったん下落基調に戻ったものの、EUに対して課す予定だった50%の関税を7月9日まで延期する報道(出典:トランプ大統領 EUの要求に応じて50%関税の期限延長で合意)があり、これをきっかけに日経平均株価は切り返し、終わってみれば月間で5%近く上昇する上昇相場でした。
ポートフォリオの構成銘柄比率
2025年5月末時点の日本株ポートフォリオの銘柄構成比率としては以下のようになっています。5月に売却したERI HDの比率が減少しました。

2025年5月の売買銘柄
5月中の株式の売買内容について紹介します。5月は1銘柄の株式売却のみでした。
5月中の売却銘柄について
2025年5月はすでに保有していたERI HD(6083)200株の内、半分の100株を売却しました。
ERI HD(6083)

ERI HDは、新しく建てられた住宅が正しく建築基準法に従って建設されているのか、住宅としての性能を満たしているのか検査するサービスを行っている企業です。また、昨今の住宅の省エネ化の推進に伴い、省エネ住宅の基準を満たしているかの検査も行っています。
新築住宅の建設にはこれらの検査が必須となるため、なくてはならない存在となっています。その中でもERI HDは民間企業としてはこの分野でシェアNo.1を誇り、独自の地位を築いています。
この銘柄の売却理由については、PERが14倍近くまで上昇していて配当利回りも3%を切るラインになってきたため、半分売却してキャッシュポジションを確保するためです。
ポートフォリオ銘柄 上昇率・下落率ランキング

続いて、2025年5月中にポートフォリオ内で特に上昇率・下落率の高かった銘柄のTOP3をそれぞれ紹介します。
5月上昇率TOP3の銘柄

2025年5月にポートフォリオ内で上昇率が高かった銘柄TOP3は以下の3つでした。
- 第1位:オークネット(3964) 5月上昇率:24.9%
- 第2位:santec HD(6777) 5月上昇率:19.1%
- 第3位:A&DホロンHD(7745) 5月上昇率:13.0%
上昇率1位:オークネット(3964)
5月の上昇率トップとなった銘柄は、オークネットでした。中古の車・バイク・ブランド品からスマートフォンに至るまでさまざまな物品のネットオークションを運営するユニークなビジネスを行っている企業です。出品される商品の価値を正確に査定する技術に強みを持っています。
5月13日に2025年12月期第1四半期の決算を発表。今期業績について、売上高が3.4%増、純利益が28.4%増加となる上方修正を発表しました。加えて、今期の配当予想も4円増額しました。このニュースが素直に好感され、株価の上昇につながったとみています。
(出典:2025 年 12 月期連結業績予想及び配当予想の修正に関するお知らせ)
上昇率2位:santec HD(6777)
上昇率の2位となったのは、santec HDでした。光ファイバー通信に必要な光学部品や、光測定器といったニッチな市場で強みを持つ製品を持っている企業です。
5月9日に2025年3月期の本決算を発表。今期は売上高27.3%増、純利益31.6%増と好調な業績だったものの、来期の業績予想について純利益5.3%減と厳しい見通しを出しました。一方で創立45周年の記念配当70円を同時に発表し株主還元をアピールしました。結果的に、投資家はこの決算内容を好感し、株価が上昇したと考えています。
上昇率3位:A&DホロンHD(7745)
上昇率の3位にランクインしたのは、A&Dホロンでした。半導体製造工程で使われる電子ビーム装置をはじめ、血圧計などの医療用機器や計測機器に強みを持っている企業です。
5月13日に2025年度3月期の本決算を発表。売上高8.3%増、純利益22.1%増と好調な業績を示しました。また併せて来期の業績についても、売上高4.3%増、純利益0.5%増と好調な業績を維持する予想を発表しました。こちらの内容が好感され、投資家からの買いが入り株価が上昇したとみています。
(出典:A&Dホロンホールディングス 2025年3月期 決算短信)
5月下落率TOP3の銘柄

一方で、5月にポートフォリオ内で下落率が高かった銘柄TOP3は以下の3つでした。
- 第1位:山田コンサルティンググループ(4792) 5月下落率:-9.3%
- 第2位:野村マイクロサイエンス(6254) 5月下落率:-8.3%
- 第3位:アダストリア(2685) 5月下落率:-3.9%
下落率1位:山田コンサルティンググループ(4792)
5月の下落率トップに顔を出した銘柄は、山田コンサルティンググループでした。M&Aや事業承継に向けた経営コンサルティング事業を主力事業として、未公開株式や不動産に投資する事業も行っている企業です。
5月8日に2025年3月期の本決算を発表。売上高2.6%増、純利益0.7%と小幅に増加する好調な決算内容でしたが、併せて発表した来期の業績について売上高14.2%増に対し、純利益4.5%減の厳しい見通しを発表しました。この内容が投資家から嫌気され、株価が下落したと考えています。
(出典:山田コンサルティンググループ 2025年3月期 決算短信)
下落率2位:野村マイクロサイエンス(6254)
下落率の2位に入ったのは、野村マイクロサイエンスでした。半導体製造工程で欠かせない超純水という不純物の極めて少ない水を製造する装置を主力製品とする水処理装置メーカーです。
5月15日に2025年3月期の本決算を発表。売上高32.0%増、純利益27.0%増と非常に好調な業績を示しましたが、同時に発表した来期の業績予想については、売上高37.7%減、純利益62.4%減と非常に厳しい見通しを発表し、配当予想も10円減配としました。このニュースがネガティブサプライズとなり、株価が下落したと考えています。
(出典:野村マイクロサイエンス 2025年3月期 決算短信)
下落率3位:アダストリア(2685)
下落率の3位となったのは、アダストリアでした。GLOBAL WORKやnico and …をはじめとした数々のブランドを持つアパレル企業です。近年は飲食業にもビジネスを展開し力を入れています。
5月2日に4月の月次売上高を発表、前年度比で2.5%減と例年より気温が低かったことにより夏物商品の売れ行きが不調であることを示しました。この内容がネガティブに受け止められ、株価の下落につながったとみています。
(出典:アダストリア 月次売上速報)
これまでの月次投資成績の振り返り
昨年6月から今年5月までの月別投資成績を、日本株全体の参考指標であるTOPIXと併せて以下のグラフに示します。5月は、日本株全体の上昇機運にも支えられ、TOPIXを0.2%上回る成績となりました。これで月別ではTOPIXに7勝5敗となっています。
昨年6月からの通算成績については、引き続きTOPIXを上回っている状態です。

まとめ
今回の記事では、日本の個別株への投資の参考として、当ブログ運営者である私の日本株投資ポートフォリオの2025年5月中の投資成績について紹介しました。5月は、日本株市場全体の上昇機運にも支えられ、5.1%の上昇と非常に好調な成績を収めました。
同期間のTOPIXは4.9%の上昇を見せており、今月はTOPIXを上回るパフォーマンスを挙げられました。