日本企業の個別株に投資している当ブログ運営者である私の投資ポートフォリオの状況と投資成績について、参考情報として毎月公開していきます。興味があれば、ぜひ参考にしてみてください。
ポートフォリオ概況
私の日本株ポートフォリオの最新状況について、各銘柄の10月中の評価額増減とともに紹介します。なお、10月中に売却した株の確定損益を計算に入れています。
| コード | 企業名 | 9月末評価額 | 10月末評価額 | 10月騰落率 |
| 1780 | ヤマウラ | ¥142,800 | ¥143,000 | 0.1% |
| 1928 | 積水ハウス | ¥336,700 | ¥331,100 | -1.7% |
| 2685 | アンドエスティHD | ¥299,800 | 10/1 100株売却 | |
| 2768 | 双日 | ¥391,600 | ¥409,600 | 4.6% |
| 3150 | グリムス | ¥488,600 | ¥460,600 | -5.7% |
| 3480 | ジェイ・エス・ビー | ¥412,000 | ¥364,500 | -11.5% |
| 3771 | システムリサーチ | ¥211,600 | ¥203,500 | -3.8% |
| 3924 | ランドコンピュータ | ¥94,300 | ¥97,300 | 3.2% |
| 3964 | オークネット | ¥371,400 | ¥402,800 | 8.5% |
| 4202 | ダイセル | ¥135,000 | ¥132,850 | -1.6% |
| 4595 | ミズホメディー | ¥162,100 | ¥163,000 | 0.6% |
| 4792 | 山田コンサルティンググループ | ¥186,000 | ¥176,000 | -5.4% |
| 5105 | TOYO TIRE | ¥393,100 | ¥422,500 | 7.5% |
| 5334 | 日本特殊陶業 | ¥571,400 | ¥634,200 | 11.0% |
| 6062 | チャーム・ケア・コーポレーション | ¥112,600 | ¥109,000 | -3.2% |
| 6254 | 野村マイクロサイエンス | ¥329,500 | ¥394,500 | 19.7% |
| 6432 | 竹内製作所 | ¥1,036,000 | ¥1,274,000 | 23.0% |
| 6490 | PILLAR | ¥412,000 | ¥487,000 | 18.2% |
| 6777 | santecHD | ¥792,000 | ¥914,000 | 15.4% |
| 7148 | FPG | 10/31 100株購入 | ||
| 7272 | ヤマハ発動機 | ¥444,000 | ¥446,000 | 0.5% |
| 7740 | タムロン | 10/6 100株購入 | ||
| 7745 | A&DホロンHD | ¥203,100 | ¥202,700 | -0.2% |
| 8117 | 中央自動車工業 | ¥552,300 | ¥539,100 | -2.4% |
| 8308 | りそな HD | ¥151,000 | ¥149,350 | -1.1% |
| 8593 | 三菱HCキャピタル | ¥244,500 | ¥241,200 | -1.3% |
| 9621 | 建設技術研究所 | ¥298,500 | ¥283,800 | -4.9% |
| 9769 | 学究社 | ¥230,600 | ¥227,200 | -1.5% |
| 確定損益 | \17,000(アンドエスティHD 100株) | |||
| 全体 | ¥9,182,000 | ¥9,469,300 | 3.1% | |
| TOPIX | 3137.6 | 3331.83 | 6.2% | |
2025年10月の日本株ポートフォリオ全体の騰落率は、10月4日に積極財政派の高市 早苗氏が自民党総裁に選出されたことをきっかけとした日本株の上昇を受け、3.1%の上昇と引き続き好調な結果が続く展開となりました。
一方で、日本株全体の株価指標であるTOPIXについては10月中に6.2%の上昇を見せており、今月はTOPIXを3.1%下回る結果になりました。
10月の日本株市場動向
10月中の日経平均株価の日足チャートを以下に示します。

10月中は海外投資家からの買いの勢いがさらに増し、歴史に残る上昇相場を記録しました。上昇のきっかけは、10月4日の自民党総裁選にて、積極財政派の高市早苗氏が決選投票を制し、日本で初めての女性総裁が誕生したことです。
(出典:総裁選 高市早苗氏が小泉進次郎氏を破って新総裁 | 読売新聞オンライン)
このニュースを受け、日経平均株価は10月6日に前営業日比4.75%の上昇を見せ、その後も10月中は上昇傾向が継続しました。
日本株の上昇相場をけん引したのは、引き続きAI・半導体関連企業でした。半導体チップのテスター製品を供給するアドバンテスト(6857)やソフトバンクグループ(9984)といった企業が軒並み最高値を更新し相場をけん引しました。
一方で、日経平均株価をTOPIXで割ったNT倍率も10月31日時点で15.73倍と2000年代で最高の水準となっており、一部の銘柄だけに物色が集中している状態とも言えます。
(出典:NT倍率が15.73倍に上昇 2000年代の最高水準に| Quick Money World)
ポートフォリオの構成銘柄比率
2025年10月末時点の日本株ポートフォリオの銘柄構成比率としては以下のようになっています。10月中に売却したアンドエスティHDの分がなくなり、新規に購入したタムロン・FPGが入りました。

2025年10月の売買銘柄
10月は、1銘柄の売却、2銘柄の購入を行いました。
10月の購入銘柄
10月は高市新総理の誕生に伴い、日本株が新たなステージに入ったとみて2銘柄の打診買いを行いました。
FPG(7148):10月31日に100株を新規購入

株式会社FPGは、航空機やタンカー船といった商品をオペレーティング・リースで提供する事業や、複数の不動産を小口化し少額から投資してもらう不動産ファンドを投資家に販売する事業を行っている企業です。
オペレーティング・リース事業では、節税目的での中小企業との取引が多くあり日本型オペリース事業ではシェアNo.1を誇る力のある企業です。また、近年は国内での不動産価格の高騰を受け、不動産ファンド事業でも成長を続けています。
以下の理由から購入を決めました。
- PERが8倍台とかなり割安な株価水準。
- 2025年9月期の時点で営業利益率19.6%、ROE32.9%と非常に高収益。
- 配当利回り6%越えと株主還元も魅力的。
タムロン(7748):10月6日に100株購入

株式会社タムロンは、大手レンズメーカであり、ミラーレスカメラ用の高倍率の交換用レンズや監視カメラ、車載用カメラなど幅広い分野のレンズを提供している企業です。
レンズのコーティング技術や手振れの補正機能など独自の技術を保有しており、これらの技術を駆使した信頼性の高いレンズを供給しており、カメラ用交換レンズではシェアNo.1を誇ります。
購入した理由は以下の通りです。
- PERが11倍台とやや割安な株価水準。
- 2024年12月期の業績で、営業利益率21.7%、ROE19.0%と高収益な体質。
- 配当利回り3%以上と株主還元もしっかりしている。
10月の売却銘柄
10月は保有していた1銘柄について売却しました。
アンドエスティ(2685):10月1日に保有株式100株を売却

GLOBAL WORKやnico and …をはじめとした数々のブランドを持つアパレル企業です。近年は飲食業にもビジネスを展開し力を入れています。
9月30日に2026年度2月期の中間決算を発表、売上高3.6%増だったものの、営業利益19.4%減、純利益13.7%減とやや不調な業績であることを示しました。また、米国市場での苦戦による撤退、フォーエバー21の再度の日本市場からの撤退といった不安要素が強く、10月1日に売却しました。
ポートフォリオ銘柄 上昇率・下落率ランキング

続いて、2025年10月中にポートフォリオ内で特に上昇率・下落率の高かった銘柄のTOP3をそれぞれ紹介します。
10月上昇率TOP3の銘柄

2025年10月にポートフォリオ内で上昇率が高かった銘柄TOP3は以下の3つでした。
- 第1位:竹内製作所(6432) 10月上昇率:23.0%
- 第2位:野村マイクロサイエンス(6254) 10月上昇率:19.7%
- 第3位:PILLAR(6490) 10月上昇率:5.5%
上昇率1位:竹内製作所(6432)
10月の上昇率トップとなった銘柄は、竹内製作所でした。ミニショベルをはじめとした小回りの利く小型建設機械に特化した建設機械メーカです。海外での売上比率が9割を超えており、建設機械の高い信頼性と操縦性の良さは「TAKEUCHI」ブランドを武器にグローバル展開しています。
10月10日に2026年2月期中間決算を発表し、前年同期比で売上高4.1%増、純利益1.2%増と好調な業績を示しました。さらに、通期業績の上方修正・10円増配を発表しました。この内容が素直に好感され、株価が上昇したとみています。
(出典:2026年2月期・第2四半期決算参考資料|株式会社竹内製作所
業績予想及び配当予想の修正に関するお知らせ|株式会社竹内製作所)
上昇率2位:野村マイクロサイエンス(6254)
上昇率の2位となったのは、野村マイクロサイエンスでした。半導体製造工程で欠かせない超純水という不純物の極めて少ない水を製造する装置を主力製品とする水処理装置メーカーです。
10月中に大きなニュースはありませんでしたが、米国企業を中心としたAIへの巨額投資が続々と発表され、半導体関連企業の一角としてこの企業にも買いが向かったとみています。
上昇率3位:PILLAR(6490)
上昇率の3位にランクインしたのは、工場などの配管からの漏れを防ぐシール部品や、クリーンさが求められる半導体製造分野や医療分野で使われる樹脂製の継手やポンプに強みを持つ企業です。
この企業も10月中に大きなニュースはありませんでしたが、上昇率2位の野村マイクロサイエンスと同じく、半導体製造分野に製品を供給しているため、AI投資の拡大に対する業績上昇期待で投資家からの買いが入ったと想定しています。
10月下落率TOP3の銘柄

一方で、10月にポートフォリオ内で下落率が高かった銘柄TOP3は以下の3つでした。
- 第1位:ジェイ・エス・ビー(3480) 10月下落率:-11.5%
- 第2位:グリムス(3150) 10月下落率:-5.7%
- 第3位:山田コンサルティンググループ(4792) 10月下落率:-5.4%
下落率1位:ジェイ・エス・ビー(3480)
下落率トップに顔を出した銘柄は、ジェイ・エス・ビーでした。学生向けの賃貸マンションというユニークな市場で高いシェアを誇る不動産企業です。
10月29日が配当権利付き最終日だったため、権利落ちに伴う株価下落だとみています。
下落率2位:グリムス(3150)
下落率の2位に入ったのは、グリムスでした。中小企業・家庭向けに太陽光発電設備や蓄電池などを販売する事業、太陽光発電所を建設・運営する事業を行っている企業です。
10月中に大きなニュースはなく、配当権利落ち日もないため11月5日の2026年3月期の中間決算の発表前のリスクオフの売りが入っていると考えています。
下落率3位:山田コンサルティンググループ(4792)
下落率の3位となったのは、山田コンサルティンググループでした。M&Aや事業承継に向けた経営コンサルティング事業を主力事業として、未公開株式や不動産に投資する事業も行っている企業です。
この企業も10月中に大きなニュースはなく、配当権利落ち日もないため、11月5日の2026年3月期の中間決算の発表前のリスクオフの売りが入っていると考えています。
これまでの月次投資成績の振り返り
昨年6月から今年10月までの月別投資成績を、日本株全体の参考指標であるTOPIXと併せて以下のグラフに示します。10月はTOPIXを3.1%下回る成績となりました。これで月別ではTOPIXに10勝7敗となっています。
昨年6月からの通算成績については、引き続きTOPIXを上回っている状態です。

まとめ
今回の記事では、日本の個別株への投資の参考として、当ブログ運営者である私の日本株投資ポートフォリオの2025年10月中の投資成績について紹介しました。10月中は、9月に引き続き3.1%の上昇と引き続き好調な成績を収めることができました。
一方で同期間のTOPIXは6.2%の上昇を見せており、今月はTOPIXを下回るパフォーマンスとなりました。11月は、国内企業の決算発表シーズンに入るため、各企業の業績状況に対して投資家の買いが続くのか、それとも期待外れとなって下落に転じるののか市場の反応に注目が集まりそうですね。

